鹿島神宮〈茨城県〉水上鳥居は高さ日本一!見どころやアクセスも併せて

神社

茨城県鹿嶋市にある「鹿島神宮(かしまじんぐう)」は、紀元前660年の創建といわれ、国宝や国の重要文化財を数多く収蔵する格式の高い神社です。

また、鹿島神宮には4つの大きな鳥居があります。
なかでも西の一之鳥居は水面からの高さが約18メートル。
水に浮かぶ水上鳥居としては日本で最も高い鳥居です。

東西南北にある四つの鳥居の魅力を中心にご紹介します。



鹿島神宮の水上鳥居「一之鳥居を巡りましょう!」

鹿島神宮には東西南北に「一之鳥居(いちのとりい)」があり、神宮を守っています。
南の一之鳥居は神栖市(かみすし)の息栖神社(いきすじんじゃ)の鳥居が一之鳥居を兼ねています。

鹿島神宮と高千穂神社を結ぶ直線上には、皇居、明治神宮、富士山、伊勢神宮が並びます。
偶然なのか?必然なのか?不思議がいっぱいっですね。
そして夏至の日に太陽の光が、本州の最も東の端にある鹿島神宮の鳥居から西に進むことから、日本最長級のレイライン(光の道)とされ、その入口にある鹿島神宮が「すべての始まりの地」と呼ばれています。

こうした由来から鹿島神宮は、人生を転換するターニングポイントの作用を持ち、主祭神の勝利の武神により、邪魔するものをはねのけ進む力を授かることができるパワースポットとしてとても有名です。

では、鹿島神宮神宮の「鹿島鳥居」を巡りましょう!



鹿島神宮の鳥居「東の一之鳥居」

太平洋に面した「東の一之鳥居」は、木製の鳥居です。
鹿島神宮から東方3kmほどの鹿島灘、明石浜堤防前に建っています。

鹿島神宮は本州の東の端にある神社で、太平洋から日がのぼる鹿島灘の近くに建っています。
茨城県が本州の東の端なんですね。
ちょっと以外です。
天照大神(あまてらすおおみかみ)をお守りする武神の建御雷神(たけみかづち、タケミカヅチ)をまつる鹿島神宮は、太陽(あまてらすおおみかみ)と強く結び付いています。

※武神とは:武道をつかさどり武運を守る神。
この場合は天照大神を守るボディーガードでしょうか。

海からやって来られたら鹿島の大神様の武神建御雷神(たけみかづち)が初めて上陸したといわれる場所が東の一之鳥居だといわれています。
東の一の鳥居は、神さまが通られる門(入口)にあたり「すべての始まりの地」とも呼ばれ、人気のパワースポットです。
また、お正月の初詣、初日の出を見に来る人も多く、一年の始まりにふさわしいスポットなんですね!
とにかく鳥居からの朝日がとてもきれいな場所です。
太陽の光は、特に朝日を浴びることは私たちの心とからだにとても良いといわれていますよ。

<鹿島神宮 東の一之鳥居の基本情報>
【所在地】
茨城県鹿嶋市明石676
鹿島神宮 明石浜鳥居(東の一之鳥居)
【アクセス】
鹿島コミュニティバス(湖岸海岸線)明石入口下車徒歩約5分



鹿島神宮の水上鳥居「西の一之鳥居」

水上鳥居としては日本最大級で、高さ18.5m、幅22.5mの朱色の鳥居です。
利根川の支流「鰐川」(わにがわ)にかかる神宮橋を渡る時に目に入るのが、水上に浮かぶ大きな赤い鳥居。
この場所はかつて鹿島神宮参拝者の船着場だったところで、多くの参拝者が神宮に向かった参道の始まりの場所でした。

現在の鳥居は2013年に完成したものですが、その歴史は古く、平安時代から水上にあったことが記録に残っていて、船が運航するときの目印にもなっていたといわれています。
由緒ある神社、日本最大の大きさを誇る鳥居。歴史を感じる旅ができそうですね。

西の一之鳥居は夕日の名所としても人気のスポットです。
夏にはこの鳥居をバックに、大きな花火が打ちあがります。

<鹿島神宮 西の一之鳥居の基本情報>
【所在地】
茨城県鹿嶋市大船津
【アクセス】
鹿島神宮の大町通りから200m程南にある宮中通りを西へ向かい徒歩約20分



鹿島神宮の鳥居「南の一之鳥居」

南の一之鳥居は、鹿島神宮の摂社(せっしゃ)でもあり、東国三社の一つでもある、息栖神社(いきすじんじゃ)にあります。

※東国三社:鹿島神宮、香取神宮、息栖神社
昔の人はこの三社をお参りしてから旅をしたそうです。

息栖神社の水辺の鳥居が、鹿島神宮の南の一之鳥居も兼ねているんですね。
大きく立派な鳥居です。
まるで海に立ち向かっているようです。
息栖神社(いきすじんじゃ)ご祭神の久那戸神 (くなどのかみ)は、外からの外敵や悪霊の侵入をふせぐ神様で、厄除けや魔除けで知られています。
強い力の防衛神として、ご神力を発揮されご聖域を守護されているのでしょうね。

<鹿島神宮 南の一之鳥居の基本情報>
【所在地】
茨城県神栖市息栖2882
【アクセス】
・電車:JR総武線(成田廻り)小見川駅下車、タクシーで10分
JR鹿島線 鹿島神宮駅または潮来駅下車、タクシーで20分
・車・東関東自動車道「潮来IC」より15分、「佐原・香取IC」より20分
※鹿島神宮からは車で約20分です。



鹿島神宮の鳥居「北の一之鳥居」

四方の一之鳥居の中で一番新しい鳥居が「北の一之鳥居」です。
以前あった鳥居はいつしかなくなり、そのまま放置されていたところ、2017年10月に再建されています。
神戸の森(ごうどのもり)と呼ばれる黒松の森の中にある戸隠神社の境内に建っています。
昔から水戸方面から参拝する人たちが歩いた道沿いに建っています。

<鹿島神宮 北の一之鳥居の基本情報>
【所在地】
茨城県鹿嶋市大字浜津賀
【アクセス】
大洗鹿島線 鹿島大野駅から徒歩5分(戸隠神社の隣)
鹿島コミュニティバス(中央線)もありますが、本数が少ないので注意



まとめ

鹿島神宮の四つの鳥居をご紹介しました。
由緒ある神社の東西南北、四方を守る大きな鳥居。
そのちょうど真ん中に鹿島神宮があります。

鳥居は神域を守ります。
南北の入口は守備がとても堅いですね。
北の入口は戸隠神社のご祭神、天手力男命(あめのたじからおのみこと)が力強く守護されています。
南の入口は息栖神社(久那戸神:くなどのかみ)が悪霊邪気の侵入を防ぐ神として、にらみをきかせています。
東と西は水辺なので、水自体がご聖域の入口を守護されているのでしょうか。

ぜひ、水上鳥居の西の一の鳥居や、その他の東、南北の鳥居にも足を運んでみてくださいね。

 

全国にある水上鳥居について詳しく書いています。



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