【お彼岸】おはぎ と ぼたもちは違う?食べ物はほかに何がある?

3月の行事

お彼岸の時期になると、おはぎを食べる習慣がありますよね。
でも、お彼岸の時期にあった行事食っておはぎ以外に何かないのかな?
おはぎってボタモチと違うの?
結局いつ食べるものなの?
お彼岸の行事食が、おはぎというのはなぜなのかな?

お彼岸のお供えや食べ物、行事食についてまとめてみました。
参考にしてくださいね。



お彼岸におはぎ・ぼたもちをお供えする意味は?

お彼岸の時期にはおはぎやぼたもちを食べる風習が残っています。
おはぎとは、もち米とうるち米を混ぜたもの(またはもち米だけ)を蒸すか炊き、米つぶが残る程度に軽くつぶして丸めたお餅に、あんこ(小豆)で包んだ食べ物です。
では、どうして「おはぎ」をお供えするようになったのでしょうか?

あずき(小豆)が邪気をはらう

お彼岸におはぎをお供えするようになった理由は諸説あります。

◎餅には五穀豊穣(ごこくほうじょう)の願いが込められています。

◎あんこの原料である小豆の赤い色には魔除けの効果があると、古くから信じられていました。
おはぎは、悪い気(邪気・じゃき)を払う食べ物としてご先祖様にお供えされてきました。

秋分の日のおはぎが定着したのは、江戸時代くらいといわれています。
この時代には、「さとう」がとても貴重だったので、甘いお菓子は一般的ではありませんでした。
ごちそうである甘いおはぎを作り、秋分の日を『特別な日』としたのです。

お彼岸に魔除けの小豆と高級品の砂糖を使って「おはぎ(ぼたもち)」を作り、ご先祖様にお供えをして感謝の気持ちを伝えていたようです。

◎「もち米」と「あんこ」ふたつの物を「合わせる」という言葉から、ご先祖様の心と自分たちの心を「合わせる」という意味もあるそうです。

お彼岸でおはぎをお供えしたり食べたりする意味には、このようにご先祖さまを思う気持ちが込められていたのですね。

我が家でもお彼岸におはぎを作ります。
あんこも手作り。
小さいころから、あんこをつける係でした。

おはぎはもち米の食感を残すので、半分程度すりつぶします。
それを「半殺し」と呼ぶ地域もあります。
私の祖母も「明日は半殺しにしよう」というので、びっくりした記憶があります。
ちなみにお餅は「丸殺し」といってました。
皆殺し、全殺し、本殺しという地域もあるとか・・・。
(こわっ)
おはぎを作る時に、「半殺しと皆殺しのどっちにする?」と聞かれたら、ドキッとしてしまいますよね。

ご先祖様にお供えする「半殺し」作りは、とても楽しい思い出です。



お彼岸の おはぎ と ぼたもち は何が違う?

おはぎと同じような食べ物に ぼたもちがありますが、一体どんな違いがあるのでしょうか?
使っている小豆の種類の違い?
それとも作り方の違い・・?
よ~く見ても違いは全く分かりません。

答えは「同じ食べ物」です。

季節や時期によって呼び名が変わるとっても珍しい食べ物なんです。

ぼたもち:春のお彼岸
・3月の春分の日は「ぼたもち」
・春に咲く牡丹にちなんで「ぼたもち」
・大きさは『ぼたんの花』に似せて大きく丸く作る

おはぎ:秋のお彼岸
・9月の秋分の日は「おはぎ」
・秋に咲く萩にちなんで「おはぎ」
・大きさは『はぎの花』に似せて小ぶりで俵型

地域や風習によっては、こしあんを使ったものを「ぼたもち」、粒あんを使ったものを「おはぎ」として使い分けているところもあるようですが、一般的には季節で使い分けを行います。

雑学 夏や冬の「おはぎの呼び方」
夏:夜船(よふね)
冬:北窓(きたまど)

夏 夜船(よふね)
ぼたもちは、もちと作り方が異なるため、「ペッタン、ペッタン」という音を出さずに作ることができ、隣に住む人には、いつ搗いたのか分からない。そこで、
「搗き知らず」→「着き知らず」
と言葉遊びをして、夜は暗くて船がいつ着いたのか分からないことから。

冬 北窓(きたまど)
夜船と同様に、
「搗き知らず」→「月知らず」
と言葉遊びをして、月を知らない、つまり月が見えないのは北側の窓だ、ということから。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

最近では、季節を問わず「おはぎ」と言われることが多いようです。
地域でも違いがあると思いますが、私が住んでいる地域では、春も秋も「おはぎ」ですね。

春のお彼岸におはぎ以外でお供えするものは?オススメは?

 

お彼岸のお供え物は、おはぎの他にもいろいろな物があります。
仏壇やお墓に供えるものとして、ぼたもちやおはぎ以外に、いなりずし、のり巻きなどを供える地域もあります。
故人の好きだった食べ物をお供えして、供養してあげると喜ばれると思いますよ。

「おはぎ以外」の食べ物を紹介します。

赤飯

ぼたもちやおはぎと同様に、赤飯(小豆飯)にも邪気払いの効果があるとされています。

日本では古くから小豆の赤い色には魔よけの効果があると信じられてきました。
そのため、お彼岸にお赤飯もお供えする習慣があります。

赤飯はおめでたい行事には欠かせませんね。
ご先祖様に守られていることに感謝しながら頂きたいですね。

彼岸そば・彼岸うどん


この時期に食べるそばやうどんを「彼岸そば・彼岸うどん」といいます。

春分の日や春のお彼岸には、「消化の良いそばやうどんで胃腸を整えよう」という習慣があります。
寒さの厳しい冬が過ぎ、暖かい春へと向かう季節の変わり目は、体調を崩しやすくなります。
身体に優しい食事を心がけて、元気に春を迎えたいと思います。

まとめ

お彼岸は、お彼岸にお墓参りをしてご先祖さまを供養し、お祈りをして故人を偲ぶという風習です。
ご先祖様に感謝して一緒におはぎやおはぎ以外の食べ物、旬の食べ物をいただけることが幸せですね。

お彼岸のお墓参りや、小さいお子さんと一緒のお墓参りについても書いていますので、
参考にしてくださいね。

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