宇多須神社(うたすじんじゃ)は、石川県金沢市にあります。
加賀百万石の城下町・金沢。
この金沢の主要な観光地のひとつである『ひがし茶屋街』の一角にあり、加賀藩の藩祖・前田利家公を密かにお祀りしていたことも有名です。
年中行事の「節分祭」は時ににぎわう行事のひとつ。
御朱印やご利益、駐車場情報も併せてご紹介します。
宇多須神社の御朱印にムカデ!
宇多須神社の御朱印はとてもシンプルです。
社名の上には加賀藩前田家の家紋、加賀梅鉢の押し印が押されています。
そして・・・、
珍しいムカデの朱印が!!!
宇多須神社は毘沙門天をお祀りしています。
地元の人からは「毘沙門さん」と呼ばれ親しまれています。
ムカデは、毘沙門天をまつる神社の神使なのだそうです。
魔除けですね。
どことなく愛嬌のあるムカデに見えます。
御朱印受付時間
9時~17時
宇多須神社の「節分祭」は、福引付きの福豆をまきます
宇多須神社の年中行事のなかでも、特に大勢の参拝者でにぎわうのが「節分祭」です。
宇多須神社の「節分祭」は、毎年2月3日に行われます。
当日は、ひがし茶屋街の芸妓さんが踊りを奉納し福豆をまきます。
開催日:2月3日
開催時間:13:00~15:00頃
正午過ぎから、たる酒のふるまい、餅つきと餅のふるまいがあります。
14:00から節分祭のご神事、その後に笛の演奏や芸奴さんの踊りが奉納されます。
踊りが終わると、お楽しみの福豆まきです!
豆まきは、福引付きの豆まき(袋に入った副豆の中に割引券などの福引が入っています)
福豆の中には、ひがし茶屋街の飲食店で使える食事券や、お土産などの当たりくじ付き福豆があり、たくさんのあたりがあるそうです。
お菓子、金券、金箔の器などの商品などもあり、なんと! 福豆の中には約400個もの当たりくじ付きの福豆があり、毎年多くの人が訪れます。
悪疫退散!
宇多須神社に忍者が潜む?
宇多須神社の境内には、忍者が潜んでいるらしい・・・。と、評判です。
実際、潜んでします。人形(かかし)の忍者です。
この企画は、地元の大学生のアイデアとか。
学生ベンチャー「サムライ金沢株式会社」が、金沢の武家社会を発信しようという意図で企画されました。
「忍者ハットリくん」や「NARUTO-ナルト」といったアニメの影響で、海外における日本の知名度で忍者は群を抜いているそうです。
そこで、「日本といえば忍者」という視点から、城下町・金沢に興味を持つきっかけに忍者を活かすことを考えたのだそうです。
設置以降、観光客が忍者と写真を撮る姿が多く見られ、ツイッターやフェイスブックを使った口コミも広がっているそうです。
忍者は3体のようです。
1体は、拝殿の回廊の下に。
あとの2体はどこに潜んでいるでしょうか?
是非、宇多須神社にお参りし、ご自身でお確かめくださいね。
宇多須神社で素敵な結婚式を挙げましょう
宇多須神社では、神前挙式が行えます。
北陸地方には、伝統的な婚礼儀式があります。
「お水合わせの儀」
両家のお水を合わせ、花嫁さんが嫁ぎ先の玄関前で頂く儀式です。
最近ではあまり目にしまい光景となりましたが、小さいころはこの儀式に憧れました。
とても素敵な伝統だと思います。
玄関を上がります。
「花嫁のれん」をくぐり「お仏壇まいり」
そのあと、挙式が行われます。
宇多須神社では、神前挙式のあとのセレモニーがとても人気です。
花嫁行列
宇多須神社の挙式では、式後に歴史を感じる「ひがし茶屋街」をお練り(花嫁行列)出来ます。
境内の参道にはレッドカーペットがひかれ、挙式後に二人で歩きます。
また、ひがし茶屋街の花嫁行列では、赤い蛇の目傘であいあい傘。
石畳で風情ある街並みは、金沢らしいロケーションを楽しめ花嫁行列がとてもお似合いです。
観光客の皆さんも拍手でお祝いしてくれます。
一生の思い出になりますね。
宇多須神社の神様は「奥宮」で夏を過ごされます
宇多須神社の奥宮は、現在の宇多須神社の前身です。
江戸時代の延享三年(1748)になって卯辰八幡宮の境内地(現在の宇多須神社)に遷座することになりました。
奥宮は、金沢市卯辰町、卯辰山にあります。
〒920-0832 石川県金沢市卯辰町
金沢卯辰山工芸工房から少し下ったところに「縣社宇多須神社奥社」と刻まれた石柱が建っており、そこからお社に向かいます。
奥宮周辺からは眼下に市街地と遠く日本海を臨めることができます。
とても素晴らしい眺望です。
伝統的行事
6月20日前後に宇多須神社から奥宮へお帰りになる「お上がり」神事、9月20日前後に宇多須神社にお帰りになる「お下がり」神事が、250年以上も前から今も続いています。
6月は、参加する全員がお祓いを受けたあと神社を出発し、神輿渡御行列は町内を練り歩いた後、奥宮へ向かいます。
ご神体は夏を小高い卯辰山の避暑地(奥宮)で過ごされ、9月20日前後の「お下がり神事」で奥宮から神社へ戻ってこられるという、梅雨入りと秋の訪れを告げる心温まる祭りです。
日本は四季を通じて過ごし方に知恵があります。
ステキですね。
是非とも拝見したいです。
宇多須神社の由来、ご利益
宇多須神社の歴史は古く、今から1250年以上の昔、浅野川辺りの小丘から出た古鏡の裏面に「卯と辰」の模様があったので、これを「卯辰神」としてお祀りするために創建された神社です。(現在の奥宮にあたります)
その後、加賀藩の金沢城から鬼門の方角に建て、藩祖である前田利家公を卯辰八幡宮と称して祀り、代々藩主の祈祷所として崇敬が篤かったようです。
ご利益:病気平癒・安産、商売繁盛、魔除け・悪縁切り、金運など
また、宇多須神社は金沢五社のひとつです。
金沢五社「金沢五社」とは、金沢城を囲むように鎮座している五つの神社。
(椿原天満宮、宇多須神社、小坂神社、神明宮、安江八幡宮)
加賀藩前田家の崇敬が厚かった神社です。
「金沢五社巡り」は、パワースポット巡りとして人気です。
宇多須神社の駐車場、アクセス
宇多須神社は加賀藩・前田家ゆかりの神社で、10体の神様が祀られたパワースポットです。
人気の観光地「ひがし茶屋街」の中にあるので、旅のお供にぜひお立ち寄りください。
専用の駐車場があります。
金沢は一方通行が多い街です。神社がある場所は道路が少し狭くなっていますので、車の運転には気を付けてくださいね。
◇駐車場
無料駐車場:15台
◇アクセス
バス・徒歩でのアクセス
・JR金沢の兼六園口(東口)柳橋方面行き北陸鉄道バスで10分
「橋場町」駅下車後徒歩約10分
◇宇多須神社
住所 〒920-0831 石川県金沢市東山1-30-8
電話番号:076-252-8826
受付時間:御朱印受付 9時~17時
金沢駅前にある 安江八幡宮(やすえはちまんぐう)もおススメです。
兼六園の近くにある神社は、石浦神社と金沢神社です。
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