瑞泉寺〈富山県〉藤の花が綺麗!御朱印や見どころ、駐車場も併せて

お寺

真宗大谷派 井波別院 瑞泉寺(しんしゅうおおたには いなみべついん ずいせんじ)は、
富山県南砺市井波にある真宗大谷派の寺院です。
浄土真宗の東本願寺が本山で、「井波別院」「瑞泉寺」と略称で呼ばれ親しまれています。
春になると、藤の花が咲くことでも有名です。
また、浄土真宗のお寺としては珍しく、御朱印が頂けるお寺です。
また、井波は木彫りの里として全国的にも有名で、お寺の中にも随所に彫刻が施されています。
駐車場やアクセス方法と共にご紹介したいと思います。

瑞泉寺は、浄土真宗としては珍しく御朱印が頂けます

瑞泉寺(ずいせんじ)は真宗大谷派(浄土真宗)のお寺です。
浄土真宗のお寺では御朱印を書いて頂けるお寺は珍しいのですが、
瑞泉寺では御朱印を頂くことができます。
あるお寺のホームページには御朱印を書かない理由が書いてあるのを見たことがあります。
要約すると、お寺を回ったというような達成感ではなく、教えを聞き続けようとする姿勢が
大切ではないでしょうか。と・・・。
御朱印を愛する私にとっては、ちょっと耳が痛い話ではありますが、
やはり御朱印を頂けると嬉しいですよね。心を込めてお参りし、御朱印を頂きましようね。

オリジナルの御朱印帳もありますので、記念に是非、受けて頂くと良いと思います。
※御朱印は本堂で授与して頂けます。

瑞泉寺には世界一長い木製ベンチがあります

瑞泉寺(ずいせんじ)にはギネス世界記録に認定された世界一長い木製ベンチがあります。
(現在はその一部)
山門をくぐるとすぐ左手にありますよ。

デザインは、テレビアニメ「日本昔ばなし」の初めに流れる歌と共に現れる龍。
♪ 坊や~。良い子だ。寝んねしな。今も昔も変わりなく~・・・♪
思わず歌を口ずさんでしまいます。

2011年(平成23年)8月28日(日)、
瑞泉寺では世界一長い木製ベンチを目指したギネス世界記録の挑戦が行われ、
見事ギネス世界記録に認定されました。
井波彫刻の発祥の地である「瑞泉寺」にて、井波彫刻のPRを目的に行われたイベントで、
同市で開催中の国際木彫刻キャンプの一環で行われたイベントだったようです。
これまでのギネス世界記録は、ポーランドの613.13mで、
井波の木製ベンチは「653.02m」でこれまでの記録を大きく上回りました。

冨山大学芸術文化学部の学生がデザインし、地元の小中学生が 2m×30cm の板に
絵を描きました。思い思いに描かれた320枚の板を、約300人の市民らが板を丸太の上に並べて、
ネジで固定してベンチを完成させたそうです。
お寺から門前町の八日町通りを一直線に伸びるベンチ。
当日は、ギネス世界記録の認定員が計測し、その場で記録更新を発表、認定書が授与されました。

「ギネス世界一」のニュースは当時とても話題となりました。
お寺の境内で世界一のベンチに腰かけることができます。
世界一が地元にあるのは嬉しいですね。



瑞泉寺の歴史 戦国時代の武将、織田信長と対抗した時代も

瑞泉寺(ずいせんじ)は、室町時代の前半、
明徳元年(1390年)に綽如上人(しゃくにょしょうにん)によって開創されたと伝わっており、
戦国時代には越中の一向一揆の重要拠点となった寺院です。

戦国時代、織田信長の家臣、佐々成政が富山に進出し、織田氏に対抗していた瑞泉寺は
焼き払われてしまいます。その後、江戸時代初期に再び消失。
再建のために京都本願寺のお抱え大工のひとりであった柴田新八郎をはじめとする多くの職人が
派遣され、再建されて今に至っています。
長い歴史のなかで、幾度も危機に見舞われながらも再建を望まれた瑞泉寺、
それだけ地域に仏教が根付き、信仰されていたのでしょうね。



瑞泉寺の見どころ① 広々とした境内、格調高い彫刻の数々

瑞泉寺(ずいせんじ)の魅力はなんといっても建物に施された「彫刻」の数々です。
全国各地からその彫刻を見に多くの参拝者が訪れています。
広々とした境内に一歩足を踏み入れると、歴史を感じさせるたたずまい、
その格調高い風格は圧巻です。
彫刻の里のルーツとなった瑞泉寺の境内には、本堂をはじめ山門や宝物殿、庭園や茶室など、
見どころが満載です。

山門に入り、目に飛び込んでくるのが正面上部にある龍の彫刻です。
この龍は、山門が火事になりそうになったとき、この龍が水を吐いて火を消したという
伝説があるそうです.

山門を抜けると正面に大きな本堂が見えてきます。
本堂内は、畳の数が450畳ととても広い作りとなっています。

本堂内の彫刻には白木の上から金箔が施されていてとても豪華です。
上半身が人間、下半身が鳥で極楽浄土に住むとされる「迦陵頻伽(かりょうびんが)」は
座った位置からの見方を考慮されているため、まるで迫ってくるように見え圧巻です。

※御朱印は本堂内でいただけます。

太子堂には聖徳太子2歳の像が安置されています。
毎年7月21日から29日まで、
太子像のご開帳と、聖徳太子の生涯を描いた絵巻を解説をする
「太子伝会(たいしでんえ)」が行われ、多くの参拝者でにぎわいます。

この他にもまだまだ素晴らしい彫刻が数多く、時がたつのを忘れてしまいます。
瑞泉寺にいたる八日町通りは井波彫刻の工房が軒を連ねる石畳の通りです。
この通りには数多くの彫刻作品が展示され、訪れる人々を楽しませてくれます。
寺院と門前町の彫刻をゆっくり散策すると、きっと満足して頂けると思います。


瑞泉寺の見どころ② 境内に咲く「藤の花」がとてもキレイです

 

瑞泉寺の境内には、桜や藤や紅葉などが季節ごとに美しく、訪れる人を愉しませてくれます。
特に瑞泉寺の藤は、樹齢約90年とされ、山門をくぐると約120平方メートルの藤棚が広がり、
見頃には棚いっぱいに花が垂れ下がります。
境内に広がる藤色に癒されますね。



瑞泉寺の駐車場、アクセス方法、拝観料などの基本情報

瑞泉寺周辺は木彫りの里として有名です。
2018年(平成30年)5月、瑞泉寺を中心とした木彫の伝統が高く評価され、
文化庁が取り組む「日本遺産」に「木彫刻の里・井波」が認定されました。

駐車場
「井波交通広場駐車場」をご利用ください。
瑞泉寺までは徒歩約6分です。
八日町通りをゆっくりと眺めながら歩けば瑞泉寺に到着します。
駐車場には観光案内所や広めの公衆トイレがありますので、とても便利です。

■井波交通広場駐車場(30台)
〒932‐0231 富山県南砺市山見956‐1
TEL:0763‐82‐2539
料金先払い
普通自動車 210円
中型自動車 1040円
大型自動車 2090円

アクセス
▪車 :北陸自動車道砺波ICから車で約15分(駐車場は井波交通広場駐車場を利用)
▪バス:JR高岡駅→加越能鉄道バス庄川行きで55分、
▪電車:JR高岡駅→城端線 砺波駅または福光駅下車 タクシーで約20分

拝観料などの基本情報
真宗大谷派 井波別院 瑞泉寺

住所:〒930-0211 富山県南砺市井波3050
電話番号:0763-82-0004
拝観時間:9:00~16:30
休館日 無(要確認)
料金:一般(高校生以上)500円 小・中学生  無料、
団体(20名以上)大人450円

備考:団体を中心に事前連絡で寺内の説明が受けられます
ボランティアガイド: 南砺市観光協会 井波観光案内所 0763-82-2539


瑞泉寺の周辺観光情報「道の駅・井波 いなみ木彫りの里創遊館」

門前町の八日町通りには井波彫刻の工房が立ち並び、ゆっくりと見物できます。
瑞泉寺の近くにある「道の駅・井波 いなみ木彫りの里創遊館」は、
見て・食べて・体験して・たくさんの「遊」がつまった魅力的な道の駅です。
伝統工芸井波彫刻の技術が間近で見学できる「匠工房」、
木製品を中心に富山県内のお土産がそろった物産コーナー「なんと楽市」、
小さいお子様から大人まで楽しみながら木彫体験ができる「くりえーと工房」など
木彫刻の町井波を満喫できる複合型施設です。

瑞泉寺の参拝に加え、「木彫りの里・井波」も、のんびり散策して楽しんでください。



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