萬福寺〈京都宇治〉普茶料理のランチがおいしい!周辺のお店も充実

お寺

京都・宇治にある黄檗山萬福寺(おうばくさんまんぷくじ)は、江戸時代に中国から日本にやってきた隠元禅師(いんげんぜんじ)が開いたお寺です。
お堂など、すべてが中国の明朝様式の萬福寺では、中国から伝えられた精進料理「普茶料理」を体験することができます。
京都のお寺でランチ!魅力的ですね。
詳しくご紹介します。



萬福寺〈京都・宇治〉の普茶料理とは?


普茶料理(ふちゃりょうり)の「普茶(ふちゃ)」とは「あまねく多くの人にお茶を差し上げる」という意味です。
そのときに食べることから、普茶料理といいます。

萬福寺(まんぷくじ)の開祖・隠元禅師(いんげんぜんじ)が中国から伝えた精進料理(しょうじんりょうり)で、お寺を訪れた人たちに食べて頂いていた料理です。

肉や魚を使わない普茶料理は、中国では一般の家庭でも食べる精進料理です。
大皿に盛られた料理を4人で取り分けて食べるのが基本で、身分の高低にとらわれることなく、大皿からとりわけながら食卓を囲み和気藹藹のうちに料理を残さず食するのが普茶の作法です。
これは「人は平等である」という仏の心を表現したもの。
感謝していただくことが大事です。

萬福寺では、境内の一角で、隠元禅師が中国から伝えた精進料理である普茶料理が食べられる場所があります。
この普茶料理をお弁当スタイルで楽しむことができます。

普茶料理をいただくときは予約が必要です。
(3日前の午前中までに電話または直接)
コース料理の価格や内容は萬福寺の公式ホームページでご確認くださいね。



萬福寺〈京都・宇治〉の普茶料理の特徴は?

 

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普茶料理は二汁六菜が基本。
香り付けに植物油を使うので、日本の精進料理より味が濃厚なのが特徴です。
さらに肉や魚に擬した「もどき」料理なども特徴のひとつ。

淡泊な日本の精進料理をイメージしていると・・・、まず品数の多さに驚くと思います。
そして食べてみると、葛と植物油を使いしっかりとした味付けなので、濃厚な味わいにも驚きます。

萬福寺の普茶料理は、黄檗宗(おうばくしゅう)の文化を広めることを目的に、昭和の時代から一般の参拝者へ向けて提供を始めらました。

「食べ物を一つ残らずムダにしない」という考えから、僧侶が法要のお供えもので調理する料理です。
例えば味付きの素材を揚げた「油茲(ユジ)」や、ごま豆腐の元祖「麻腐(マフ)」。
そして調理する際に捨ててしまうような食材の端切れを細切れにして、葛でとろみをつけた「雲片(ウンペン)」などを、油を使ってしっかり味付けし、テーブルに並べます。



萬福寺〈京都・宇治〉の普茶料理、食べることも修行?

禅宗では「五観の偈(ごかんのげ)」という食事の前に唱えられる偈文があり、食事をいただく事も修行のうちのひとつとして知られています。

偈文(げもん)
一 計功多少 量彼来処 :
功の多少を計り彼(か)の来処(らいしょ)を量(はか)る。
二 忖己德行 全缺應供 :
己が徳行(とくぎょう)の全欠を[と]忖(はか)って供(く)に応ず。
三 防心離過 貪等為宗 :
心を防ぎ過(とが)を離るることは貪等(とんとう)を宗(しゅう)とす。
四 正事良薬 為療形枯
正に良薬を事とすることは形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんが為なり。
五 為成道故 今受此食 :
成道(じょうどう)の為の故に今この食(じき)を受く。

現代解釈
一、この食事がどうしてできたかを考え、食事が調うまでの多くの人々の働きに感謝をいたします。
二、自分の行いが、この食を頂くに価するものであるかどうか反省します。
三、心を正しく保ち、あやまった行いを避けるために、貪など三つの過ちを持たないことを誓います。
四、食とは良薬なのであり、身体をやしない、正しい健康を得るために頂くのです。
五、今この食事を頂くのは、己の道を成し遂げるためです。

引用:ウィキペディア Wikipedia



萬福寺〈京都・宇治〉の普茶料理、周辺のお店はある?

普茶料理が頂けるお店は、黄檗宗の大本山「萬福寺」を中心に、宇治市・黄檗駅に集中しています。萬福寺周辺の普茶料理が頂けるお店をご紹介します。

銀杏庵(いちょう)
萬福寺の境内にある普茶料理が頂けるお店です。
黄檗山万福寺伝統の四季折々の宇治の里の野菜を使った精進料理が自慢のお店です。
黄檗普茶料理 白雲庵(はくうんあん)
萬福寺の門前にある普茶料理の老舗のお店です。
元々は、萬福寺の塔頭として自悦禅師により創建された建物で、「二汁六菜」を基本にした料理が頂けます。
4名が基本の普茶料理において、こちらのお店は珍しく、1名から利用できるのも嬉しいですね。
京楽膳 萬
萬福寺の総門前の駐車場にあるお店です。お昼限定で普茶弁当があり、1人でも気軽に頂けます。
お土産処「萬松閣」が併設されていて、胡麻豆腐などを購入することができます。



萬福寺〈京都・宇治〉の普茶料理の予約とアクセス

普茶料理について
予約受付:3日前の午前中までに
営業時間:午前11:30 ~ 午後2:30まで(昼食のみ) ※お席には午後1:00までにお入りください。
拝観料:無料 ※普茶料理代金に含
駐車料金:無料
お問い合わせ TEL:0774-32-3900
(受付時間 : 午前9:00 ~ 午後4:30まで)

アクセス
住所
〒611-0011 京都府宇治市五ケ庄三番割34

交 通
JR奈良線「黄檗」または京阪宇治線「黄檗」駅下車 徒歩5分

車の場合
滋賀方面からの場合、京滋バイパス「宇治東IC」から5分
大阪方面からの場合、京滋バイパス「宇治西IC」から10分

駐車場料金 -
普通車 最初の90分:500円 超過30分毎に200円

拝観時間 9:00-17:00(受付は16:30まで)
拝観料
大人 500円
大学生・高校生 500円
中学生 300円
小学生 300円

萬福寺の仏像について

萬福寺の御朱印について

 



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