年末詣はいつから行っていいの?ご利益アップの縁起のいい日はある?

12月の行事

年末詣(ねんまつもうで)をご存知ですか?
近年、SNSでも話題なんですよ。

なぜなら、年末詣ではご利益が大きい!といわれています。
この記事では、年末詣について、ご利益や行く時期などをご紹介します。
記事を読み終えると、年末詣に行きたくなりますよ。



年末詣とは年末に行うお参りのこと

年末詣(ねんまつもうで)とは年末に神社やお寺を参りすることです。
主に12月中旬ごろから大晦日までの期間に行います。
普段から神社仏閣が好きな人はもちろん、新年に向けて運気を上げたい人にも年末詣はおすすめです。

年末詣の由来

年末詣の由来は古くから伝わる 年籠り(としごもり)という習慣から生まれました。
年籠りとは、家を代表する家長が大みそかの夕方から元旦の朝にかけて、氏神様(うじがみさま)を祀る神社に泊まり込みます。

「一年の感謝の思いを伝える」
「新年の無事と平安を祈願する」
というふたつを祈願する行事だったようです。

いつしか年籠りは、
12月31日の夜に行う「除夜詣(じょやもうで)」と、1月1日の朝に行う「元日詣(がんじつもうで)」に分かれました。
そこから大晦日に行う儀式が年末詣に、元日の朝に行う儀式が初詣に変化したとされています。

昔、時計がなかった時代には、日が暮れたら一日の終りを意味していたので、「その日の夕方から」次の1日が始まるとされていました。
年末年始の場合だと、「大みそかの夕方以降=お正月」となることを意味します。

一日の始まりは昔と今では大きく違いますね。

年末詣でと初詣を分けるとすれば、
年末詣:一年の感謝の思いを伝える
初詣:新年の無事を平安を祈願する

初詣に参拝に行く風習は明治になってからのようです。
えっ?
意外と新しい風習にびっくりですね。



年末詣は縁起が良い!ご利益が大きい?

年末から大晦日に参拝をする年末詣は、とても縁起が良くご利益が大きいと言われます。
年末詣が良いといわれるのは、大きく2つの理由があります。

1. 冬至の近くは神様や仏様のパワーが強くなる
2. 境内がきれいで人が少ないタイミングで参拝できる

冬至の近くは神様や仏様のパワーが強くなる

昔の日本や中国では、冬至を季節の変わり目と定め、新年の始まりとする考え方がありました。
そこから、冬至は新たに物事を始めるのに良いとされ、神様や仏様のパワーが強くなる時期であるという考えが生まれました。

年末詣に出かけるなら冬至に近い年末がおススメです。
神様や仏様のパワーが強くなり、神様や仏様から大きなご利益が頂けるといわれています。

きれいで人が少ないタイミングで参拝できる

神社やお寺では12月13日を正月事始めの日とされています。
この日からお正月の準備を始めるので、年末は新年に向けてお寺や神社も敷地内の手入れや掃除がしっかりとされる時期です。
キレイに掃除された境内は、スッキリと浄化された気が感じられると思います。
年末詣は初詣と比べて人が少なく空いています。
落ち着いた空間でゆっくりと参拝することができるのも嬉しいですね。



年末詣は赤ちゃんも家族も笑顔でお参りできます

抱っこ紐やベビーカーで初詣の人混みに行くのは大変・・・。
と思っているご両親も、年末詣だとゆっくりお参りできますよ。

生まれたばかりの赤ちゃんとのお出かけは何かと準備がたいへんなもの。
お参りだけでも大変ですが、移動や混雑時の待機時間など、家族や赤ちゃんのご負担は大きなものになります。

赤ちゃんや小さな子供がいる場合は年末詣のほうが家族の負担が少ないかもしれません。
人ごみを気にせずキレイで落ち着いた空間での参拝でご利益UPです!
このチャンスを逃さず、年末詣でに出かけたいですね。

ウイルスの感染対策にも効果的だと思います。
人ごみを避けた年末詣でを検討してみてはいかがでしょうか?



年末詣はいつ行けばいい?時間帯はいつがいい?

年末詣(ねんまつもうで)に良いとされている日は、

1、一番理想的なのは12月31日の大晦日
2、冬至から大晦日までの日中

12月31日の大晦日

神社の場合、大晦日に「年越しの大祓(おおはらえ)」という心身を清めるための神事が行われることが多いです。

年越しの大祓には、1年間の締めくくりという意味もあるので、年末詣も同じ日に行うのがよいとされています。
また多くの神社やお寺では、大晦日までに大掃除が終わっているので、澄んだ空気の中でお参りができることも理想とされる理由の一つです。

※大祓(おおはらえ)とは、
平安時代から続いている神事で、日々たまっていく罪やけがれをお祓いし、元の元気な状態にして、一お一人が清々しい気持ちで明るく元気に毎日を過ごせるよう祈りをささげる神事です。
年に2度、6月30日と12月31日行われています。
年越の大祓について詳しく書いています。
https://kamisama-hotokesama.com/toshikoshinooharae-1464

冬至から大晦日までに

冬至の日は毎年変わります。
12月22日頃と覚えておくとよいと思います。
一年の中で最も日照時間が短い日が冬至です。
神様や仏様の力が高まる時期なので、毎年12月22日前後の冬至に近い日がお参りに適していると思います。

年末詣での時間帯は日中に

参拝する時間帯は、太陽が出ている間が良いと思います。
年末詣の頃だと、午前7時頃から午後3時頃まででしょうか。

夕方、日が落ちた後の神社は結界が解け、不浄なものが入り込むこともあるので、お日様が出ているうちに行くと良いと思います。
年末詣では運気アップに良いお参りなので、明るい時間帯にいきたいですね。

お参りの時間帯について詳しく書いていますので参考にしてください。

・神社参拝の時間帯は、朝がいいの?夕方や夜は行っちゃダメ?



まとめ

年末詣についてご紹介しました。
年末詣とは年末にお寺や神社へ参拝することで、今年一年の感謝の気持ちを伝えるのが目的です。
年末は仏様や神様のパワーが高まる時期で、年末詣は縁起がよくご利益も大きいといわれています。
新年に向けて境内もキレイに掃除され、比較的空いている中でゆっくりと参拝することができます。
赤ちゃんのベビーカー、抱っこひも、小さな子供がいる場合は年末詣のほうが良いかもしれませんね。

年末詣で神様に感謝の気持ちをしっかり伝えて、来年の運気をアップさせてみてくださいね!
新型コロナウイルスの感染対策にも効果的だと思います。
人ごみを避けた年末詣でを検討してみてはいかがでしょうか?

2020年から初詣の分散参拝への取り組みが行われています。
年末詣でを幸先詣(さいさきもうで)というそうです。
詳しく書いているので参考にしてください。



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