お正月はいつまで?何をするの?行事由来やおすすめの過ごし方10選

1月の行事

新年あけましておめでとうございます。
待ちに待ったお正月! 初詣や帰省、懐かしい友達と会う。
お正月は大人にもうれしい長い休みですよね。

ただ、正確にお正月の期間はいつまでと聞かれるとどうだったかな?と思う方もいるのではないでしょうか。
本記事では、お正月行事の由来や過ごし方をご紹介します。
5分ほどで読めるので、お正月について知りたい方は最後までご覧ください。



お正月はいつまで?

正月は、一年の最初の月、特に新年の祝いをする期間の三が日あるいは松の内までを正月といいます。

三が日:元日から3日間
松の内:門松やしめ縄などを飾る期間
1月1日~7日
(地域によっては15日)

関東を中心にした地域は1月7日までが多いようですね。
そのほか地域によっては、1月15日を「小正月(こしょうがつ)」と呼び、豊作祈願を行ったり、「左義長(さぎちょう=どんど焼き)を行うことがあります。

「小正月」は、正月も働いていた主婦をねぎらう「女正月(おんなしょうがつ)」と呼んで、男性が女性の代わりに料理などの家事を行う地域もあります。
正月の区切りは地域によって違うのですね。

いまは、学校の始業式や仕事始めなどで「正月」を終わりの時期と感じる方も多いと思います。
お正月の楽しかった気持ちを日常に戻し、今年も頑張ろうと引き締まる頃ですね。



お正月はいつまで?お正月の由来は?

伝統的な日本の正月行事は、年神様をお迎えするための行事です。

昔から、元旦には「年神様(としがみさま)」という新年の神様が、1年の幸福をもたらすために各家庭にいらっしゃるとされています。
年神様は子孫繁栄や五穀豊穣に深く関わり、人々に健康や幸福を授けるとされています。
「正月様」「歳徳神(としとくじん)」ともいいます。

年神様からたくさんの幸せを授けてもらうために、様々な正月行事や風習が生まれました。
新しい年を“迎える”と表現したり、“一年の計は元旦にあり”といったりするのも、年神様を元旦にお迎えするからです。
時代が変わっても、正月行事や風習は受け継がれていますが、それぞれに深い意味が込められています。



お正月はいつまで?おすすめの過ごし方

まずは、年神様をお迎えする前に大掃除をして家を清めましょう。
1年間にたまったホコリを払ってきれいにすると、年神様がたくさんのご利益を授けてくださるそうですよ。
12月13日を「正月事始め」といい、神社やお寺ではすす払いが始まります。
この頃からお正月の準備を始めるといいですね。

門松を飾りましょう

お正月に年神様が家々に降りてくる際の目印になるのが門松。
門松といえば斜めに切った竹のイメージですが、もともとは「松飾り」といい、松の枝だけで作ったものもありました。

松は、冬にも緑を失わない生命力の象徴。
竹も成長が早くすくすくと伸びることから、長寿や繁栄を表すものとされています。

しめ飾りを飾りましょう

しめ飾りは神社のしめ縄と同じ意味があります。
しめ縄は、そのうち側が清らかな場所ですという結界。
各家庭のしめ飾りは、年神様をお迎えするのにふさわしい神聖な場所であることを示すために始まったといわれています。

古い年の災いを締め出し新しい災が家の中に入らないようにとするしめ縄には、いろいろな縁起物が飾り付けられています。

縁起物の数々
・神様の降臨を表す「紙垂」(かみしで/しで)
・清廉潔白(せいれんけっぱく)を表す「裏白」
・子孫繁栄を願う「譲り葉」
・代々栄えるよう願う「橙」

飾る時期
正月事始めといわれる大掃除が終わってからが良いですね。
我が家では28日に飾っています。
29日は「9=く」「苦」に通じるので縁起が悪いとされます。
31日も一夜飾りになるので避ける風習があります。
また、29日を「ふく」と読み福を呼ぶとするところもあります。

下す時期
松の内(1月1日~7日。地域によっては15日まで)を過ぎたら下します。

地域によって違いがあるので、確認してみてくださいね。

正月飾りはいつまで飾ればいい?については、別記事で詳しく書いています。
参考にしてください。

鏡餅を飾りましょう

鏡餅(かがみもち)は年神様へのお供えです。
鏡餅の丸い形は昔の鏡の形に似ているために鏡餅と名付けられているそうです。
大小二段重ねにして飾るのが一般的で、月と太陽、陰と陽を表しています。

円満に年を重ねるという意味もあり、お正月には欠かせない縁起物ですね。

初日の出を拝んで幸せに

初日の出とは1月1日の日の出のことです。
新しい一年の始まり、元旦の日に最初に見る太陽は縁起がよく、年神様が降りてこられるといわれています。
ご来光に向かって1年の健康と幸福をお祈りしましょう。
雪が降る地方では気象条件に左右されますが、チャンスがあれば早起きしてみると良いと思いますよ。

初詣に行きましょう

初詣(はつもうで)とは年明けすぐに寺社に参拝して、新しい一年を迎える感謝と新年の無事、平安を祈る行事です。

初詣は「松の内」に済ませるようにといわれます。
松の内とは、門松やしめ縄などを飾る期間のことで、1月1日~7日(地域によっては15日)までになります。
お参りを終えたらおみくじを引いて今年初の運だめし。
今年の吉凶はどうでしょうか?

2022年の初詣については別記事で詳しく書いていますので、参考にしてください。



おせち料理は重箱に

おせちは、年神様に供えるための料理です。
もともとは、季節の節目に行う節供の料理を「御節供」「御節料理」といい、やがて正月だけをさすようになりました。
かまどの神様を休めるため、作りおきできるものが多いですね。

家族の繁栄を願う縁起物が多く、めでたさが重なるよう重箱に詰めます。

お雑煮は郷土色ゆたか

お雑煮は、年神様に供えた餅を下ろして頂くための料理です。
昨年の収穫や無事過ごせたことに感謝し、新年の豊作や家内安全を祈ります。
また、お雑煮を食べると新年の力がいただけるとか。

お雑煮は郷土色が豊かですよね。
白みそ、赤みそ、すまし汁、丸餅、角餅、あんこ餅、具材も各地の特色があり驚きます。

その土地の気候風土に合った行事食だと思います。

屠蘇で家族も元気

屠蘇(とそ)は年始に頂く薬酒です。
前の晩に屠蘇散をみりんやお酒に浸して作ります。

屠蘇散の内容
ニッキ、サンショウ、ビャクジュツ、
キキョウ、ボウフウなどの生薬
延命長寿を願った処方です。

元旦に年少者から先に頂く決まり事もあり、家族が元気に過ごせるように頂く縁起物です。

若水を飲んで若返り?

若水(わかみず)とは新年に初めて汲む水のことです。
若水を飲むと、1年の邪気を祓い、福を招く力や若返りの効果があるといわれています。
また、年神様に供えたり雑煮を作るときにも使うお水です。

お年玉はお餅だった?

昔のお年玉はお餅でした。
もともとは年神様の魂(たましい)を分けていただく意味で、家長が家族にお餅を配ったのがはじまりです。
お年玉の「玉」は魂のことで、「御年魂」「御年玉」と呼ばれるようになりました。

お金を渡すようになったのは、江戸時代に入ってから。
小さい時はお年玉が本当にうれしかったな~。



まとめ

日本の正月は一年のはじまりを年神ととともに過ごして、一年の無事と平和を祈る大切な行事です。
お正月は、門松やしめ飾りで年神様をお迎えしましょう。
鏡餅をお供えし、おせち料理やお雑煮を頂き、新年を祝ってみてはいかがでしょうか。

行事の由来を知ると、心豊かに過ごせますね。
今年もよい年となりますように~。



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